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「宮城峡」は、「ニッカウヰスキー」の販売するシングルモルトウイスキーの銘柄で、「余市」と並ぶ主力銘柄。
それまで販売されていた「シングルモルト仙台」が「シングルモルト宮城峡」に変更する形で2003年にリリースされた。
「余市」の特徴が、力強さであるのに対し、「宮城峡」の特徴は、やわらかさや華やかさにある。
近年、ジャパニーズ・ウイスキーは、その人気の高まりによって、原酒不足となっている。
「宮城峡」の場合、ノンエイジ以外は終売となってしまっている。
が、通販ならまだ比較的容易に手に入ることが可能。
また、遠方の場合だと、「蒸留所限定品」については、通販で手に入れるのが最も簡単。
通販で比較的容易に入手可能な「宮城峡」のラインナップは、以下のとおり。
シングルモルト 宮城峡
ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)金賞受賞(2013年)、銀賞受賞(2012年)
- 度数:43%
- 容量:700ml
- Tasting
- 香り : りんごや洋梨のようなフルーティな香り。樽由来のやわらかなバニラ香。
- 味わい : ドライフルーツのようなスイートさ、なめらかな口当たり。
- 総評 : 若い原酒と熟成原酒を合わせて新しい個性として成立させている。
シングルモルト 宮城峡 10年
ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)銀賞受賞(2013年,2012年)
- 度数:45%
- 容量:700ml
- Tasting
- 香り : ほんのりとしたピート香に、甘みの強いウッディな香り。
- 味わい : クリーミーな甘さと、シルクのようになめらかな味わい。
- 総評 : 甘く軽くフルーティーだが最後はビター。
シングルモルト 宮城峡 12年
ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)金賞受賞(2014年,2013年,2010年)、銀賞受賞(2012年,2011年,2009年,2007年)
- 度数:45%
- 容量:700ml
- Tasting
- 香り : バニラの甘さを思わせる樽熟成香と穏やかなピート香との調和。
- 味わい : フルーティな甘酸っぱさが柔らかな味わいを深める。
- 総評 : 主役のフルーティーな甘みに、アクセントとしてのスモーキーさが調和して、ストレートでも飲みやすい。
シングルモルト 宮城峡 15年
ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)銀賞受賞(2013年,2012年,2010年,2009年,2008年,2007年,2006年)
- 度数:45%
- 容量:700ml
- Tasting
- 香り : 豊かな熟成香とカカオ・ナッツの様な樽香。
- 味わい : 深みある熟成の甘さとこくが香ばしくソフトに広がり、柔らかくスムーズな舌ざわり。
- 総評 : 余韻の重厚さと対照的に口当たりは軽く、香りには素晴らしい華やかさが感じられる。
シングルモルト 宮城峡 2000’S(宮城峡蒸留所限定)
- 度数:57%
- 容量:500ml
- Tasting
- 香り : 若々しい鮮烈さと熟れた果実の香りが同居。
- 味わい : 麦芽の濃厚・濃密な甘さ、シェリーの甘酸っぱさに加えて、タンニンの渋みも感じられる。
- 総評 : アルコール度数高めで、ピート香の強い重厚な味わい。
シングルモルト 宮城峡 モルティ&ソフト(宮城峡蒸留所限定)
- 度数:55%
- 容量:500ml
- Tasting
- 香り : 爽やかな香り立ちに、香ばしい麦芽風味、木のアロマ。
- 味わい : やや若い刺激もある麦芽風味主体でモルティーな口当たり。余韻に、若干の酸味を伴う。
- 総評 : 宮城峡の原酒そのものと言える味わいをベースにしたシングルモルトとなっている。
シングルモルト 宮城峡 フルーティ&リッチ(宮城峡蒸留所限定品)
- 度数:55%
- 容量:500ml
- Tasting
- 香り : 熟したフルーツの香りとウッディな香り。
- 味わい : フルーツの酸味と甘みがあり、ドライでウッディな口当たりが残る。
- 総評 : 度数の高さを感じさせない飲みやすさがある。
シングルモルト 宮城峡 シェリー&スイート(宮城峡蒸留所限定)
- 度数:55%
- 容量:500ml
- Tasting
- 香り : 濃厚なシェリー樽の影響を思わせる重い香りに樽香、華やかさがある。
- 味わい : 甘みに加え、度数と若さからくる心地良い刺激もある。
- 総評 : 長期熟成のような複雑さはないが、満足できる1本。