「竹鶴」は、日本のウイスキーの父とも言える竹鶴政孝が創業した「ニッカウヰスキー」が販売する、代表的なウイスキーの銘柄。
2000年にシリーズ初となる「竹鶴12年」の販売が開始された。
2006年に「竹鶴21年ピュアモルト」がISC金賞を受賞して以降、国際的な品評会で数々の受賞を重ねてきている。
「竹鶴21年ピュアモルト」と「竹鶴25年ピュアモルト」は、第42回先進国首脳会議(伊勢志摩サミット)で首脳陣に提供されたウイスキーの1つとなっている。
「竹鶴」は、余市蒸留所の余市モルトと宮城峡蒸留所の宮城峡モルトをヴァッティングさせている。
そのため、力強い余市モルトと華やかな宮城峡モルトの調和を愉しめるシリーズとなっている。
通販で比較的容易に入手可能な「竹鶴」のラインナップは、以下のとおり。
近年、ジャパニーズ・ウイスキーは、その人気の高まりによって、原酒不足となっている。
「竹鶴」の場合、「竹鶴12年ピュアモルト」が終売とり、代わってノンエイジの「竹鶴ピュアモルト」の販売が開始された。
竹鶴ピュアモルト
ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)金賞受賞(2016年)
- 度数:43%
- 容量:700ml
- Tasting
- 香り : やわらかなモルトの香りと甘くバニラのような樽熟成香、果実香、爽やかで甘酸っぱい香り。
- 味わい : まろやかでシルクのような口当たり。バナナ、オレンジのようなフルーティーさとライムを思わせる軽快でフレッシュな味わい。やわらかな酸味を伴ったややビターな余韻とキレの良さ。
- 総評 : シェリー樽由来の華やかな香りを押し出しつつも、ピーティさを抑えたヴァッティングに仕上がっている。
竹鶴12年ピュアモルト
ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)金賞受賞(2014年,2008年)、銀賞受賞(2013年,2012年,2010年,2009年,2007年,2006年)
- 度数:43%
- 容量:700ml
- Tasting
- 香り : 余市のスモーキーとバニラ、宮城峡のハチミツとリンゴが一緒にやってくる。
- 味わい : 余市由来の酸味がメインで甘さが後からついてくる。
- 総評 : 味の分かりやすさと、香りのバリエーションが素晴らしい。
竹鶴17年ピュアモルト
ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)金賞受賞(2008年)、銀賞受賞(2013年、2012年、2011年、2009年、2007年)
- 度数:43%
- 容量:700ml
- Tasting
- 香り : やわらかなウッディさ、心地よいスモ-キーさと、モルティな香ばしさが絶妙なバランスで漂う。フィニッシュに深みのあるエステル香。
- 味わい : まろやかな口当たりの中にも、凛としたボディ感。麦芽由来の穀物的なコクと、樽由来の円熟した甘さ。嫌味のない爽やかな余韻と、すっきりとした後味。
- 総評 : 円熟の深い味わいと重厚感。
竹鶴21年ピュアモルト
ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)世界最高賞「トロフィー」受賞(2009年)、金賞受賞(2015年,2014年,2012年,2010年,2009年,2008年,2006年)、銀賞受賞(2013年)
- 度数:43%
- 容量:700ml
- Tasting
- 香り : よく熟成した果実香。豊かで濃厚な香り、リッチで華やかな樽熟成香、ほどよいピート香。
- 味わい : やわらかさの中に複雑さ、コクが感じられる。ほのかな苦味。コクのある余韻が大きく広がった後、スッと消える。
- 総評 : 豊かで濃厚な香りとコク、至高の味わい。
竹鶴25年ピュアモルト
ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)金賞受賞(2015年)、銀賞受賞(2013年)
- 度数:43%
- 容量:700ml
- Tasting
- 香り : 華やかでフローラルな香りに穏やかなシェリー香とスイートな樽熟成香、かすかなピート香が交わる。
- 味わい : 豊かに広がる芳醇な樽の甘さとほのかなピートのビター感。穏やかな甘さとほのかな苦さがかすかに余韻を残す。
- 総評 : 日本に受け継がれてきた繊細さ、巧みさ、美しさを携えた、典雅な香りと秀麗な味わい。